時代箪笥

目黒区のお客様より不用品処分のご依頼で時代箪笥、陶器類の査定後お譲り頂きました。
時代箪笥について
「時代箪笥」と呼ばれる箪笥は、18世紀中頃（江戸時代頃）から大正・昭和初期にかけて製造されたものです。その年代に作られた和箪笥のことを、「時代箪笥」と呼びます。庶民の生活用品として普及したのは、社会が安定し、商工業が発展した江戸時代中期以降と言われています。生産が最も盛んだったのは明治時代でした。しかし、昭和の初めには、西洋文化の導入に伴い生活様式が変化していったため、製作されなくなりました。
この時代箪笥は、厳選された無垢の木材を使用し、金具や釘の一つひとつを熟練の職人が手作業で丁寧に作り上げたものです。現代では考えられないほどの時間と手間をかけた、まさに「本物」と呼ばれるにふさわしいもの。大量に作られる箪笥にはない、独特の美しさがあります。
時間が経っても風化しない、本物だけが持つ深み。
日本が世界に誇れる文化財の一つです。