加茂桐たんす

加茂桐たんすの伝統工芸士や傷、ヤケ等の状態により買取価格の幅があります。
加茂桐たんすとは？
「加茂桐たんす」と呼ばれる桐箪笥は、新潟県加茂市を中心とした地域で生産されています。現在、日本の桐箪笥の大半は加茂市で生産されている。
加茂桐箪笥の特徴は、湿気や虫を防ぎ、水や火にも強いということ。このような優れた特性は、賀茂桐箪笥に使用されている桐材によるものです。
桐の板は軽量で気密性が高く、クッション性があるため、隙間のない箪笥を作るのに最適な素材です。実際、洪水で流された桐箪笥を、水が引いて乾いた後に開けてみると、中に入っていた衣類が泥水の影響を全く受けていなかったという話があります。桐の表面は焼けて炭化しても、すぐには燃え広がりません。これは、木材の中で最も熱伝導率が低い桐ならではの性質です。また、虫がつきにくいのも桐の特徴です。湿度の高い日本では、桐は湿気に強く、雑菌や虫の繁殖を防ぐ成分を含んでいるため、昔から衣類の保存に使われてきました。
加茂桐箪笥が今も人々に愛されているのは、その便利さだけでなく、比類のない美しさと心地よさにあります。絹のようになめらかな白い木肌と上品に刻まれた木目による、落ち着いた佇まい。そんな加茂桐箪笥は、現代でも優秀な職人によって作り続けられているのです。